群書類従について
- 2013/08/21
- 08:58

群書類従は塙 保己一(はなわ ほきいち)を中心に編纂された叢書です。 塙は江戸時代の国学者であり、その功績は容易に書き示す事が出来ませんが、簡単に紹介します。 1746年、武州(今の埼玉県)に姓を受けた塙は、わずか七歳で視力を喪い、苦労困難の人生を歩み、日本の歴史と文化を紐解く上で重大で偉大な大偉業を成し遂げた大人物です。 ヘレン・ケラーが「塙保己一を手本にしなさい」と教育され、1937年、記念館を訪れた...
礼法について
- 2013/08/19
- 11:51
■ 礼法とは何か―人間は社会的動物である これは古代ギリシアの哲学者でありプラトンの弟子であったアリストテレスの言葉です。 人間は各々に独立した生命体ですが、集団として社会を形成しています。 ですから自己中心的な存在でありつつも、他者との共存のために社会性を育む必要がありました。 他者に配慮せず、誰もが自分の目先の利益のために動くような社会となってしまえば、誰もが懐疑的になり、良好な人間関係(則ち社...
指南所と稽古場について
- 2013/08/13
- 19:48

■ 道場という名称について 現在では武術・武道を稽古する場所を「道場」と呼ぶのが一般的ですが、実はその呼び名が広まったのは明治以降の事だそうです。 そもそも道場とは本来は仏教用語であり、サンスクリットの「Bodhimandala」を漢訳した「仏陀が悟った場所」を意味する言葉です。 それが転じて仏教における修行の場を指す言葉として使われるようになったのだとか。 明治維新以前の日本の武藝における精神修養とは、あく...
「号」の文化について
- 2013/08/11
- 08:37
これまで、天心流兵法の稽古日や演武の告知、また演武や合宿の御報告と共に、天心流兵法に関する様々なテーマの記事を鍬海政雲の署名入りで掲載して参りました。 ですが稽古日や演武などのオフィシャル性の高い記事と、詳説に踏み込んだ内容が入り交じっており読みにくいというご意見を頂きましたので、この度天心流兵法のオフィシャルブログとは別に、天心流兵法 第十世師家 鍬海政雲としてのブログを立ち上げさせて頂く事とな...